
海の向こうから母国のいく末を祈る
私は今、ニューヨークのはずれにある、ジャクソンハイツという地域に住んでいます。昔からいるニューヨーカーに言わせると、「危なくって住めない」と言われる、昔は麻薬やマフィアが運びっていた地域らしいです。その昔はアジア人が、そしてその後にイタリア系のユダヤ人が、そして今は中東の人たちがたくさん住んでいる、そんな地域です。しかしこの複雑な街の歴史のおかげで、今や世界で一番様々な多人種が住み着いている地域なのだそうです。その数350カ国!近所のスーパーでは英語ではない言葉で何やら書いてあったり、街行く人はサリーやターバンや、その他いろいろな民族の服を身にまとった人たちがいつも歩いています。 この町では毎週末のようにどこかの国の行事が大通りで行われたりしていているので、その度にいろいろな人に話しかけると、その国の文化を教えてもらうことができます。他の文化の人とその人の行事を一緒にお祝いさせてもらえるなんてなんとも楽しいことです。つい先日はイスラム教のラマダン(平たく言うと約一ヶ月の断食期間で神の恵みに感謝するのだとか。)が終わる日で、夕方本当にたくさんの人が