音楽に魂を!心の声に正直に生きる 2


長いブログになりましたので何回かに分けてお送りします。

目次



day 1

【この2年を振りかえって】

【オペラの演出家の仕事って?】

【なぜ自分が演出家を目指したか】


day 2

【海外で勉強したこと】

【オペラ演出は妥協の連続】


day 3

【もう一つの道】

不自由から生まれた奇跡】


day 4

【チャレンジで見えた素晴らしい世界】


day 5

【もう常識には囚われない】


day 6

【自分の心の声を聞こう





Day 2【海外で勉強したこと】


それから20年。

欧米に渡ってオペラ演出の勉強を続けてきました。

ラッキーなことに、

非常に狭き門のオペラ演出学科に入学が叶い、

日本人初のオペラ演出学科の学生となったのです。

もちろん演出ですから、

演技法、ダンス、芸術史、音楽理論、発声のテクニック、語学、

といった芸術面に関することだけでなく、

舞台機構の技術、照明技術、衣装やセットのこと、

予算管理、会社運営のための法律、

なんて事までかなり幅広く学びました。

学校では実地で実際に

歌手とのお稽古や作品を一本演出する機会もあります。

理解の深い教授にも恵まれ、

伸び伸びとオペラ演出を勉強しました。


在学中からあちこちの

世界名だたる歌劇場で

実地の研修もいくつもさせてもらえる

機会もいただきました。

それは非常に楽しく、

私の深い知識欲を十分に満たしてくれますし、

何よりもオペラを一本演出するのに必須の

知識は学校だけでなく、

実地で学ばなければいけないことがたくさんあるので、

それを歴史ある数々の歌劇場で

たくさん学ばせていただけたのは本当にありがたいことです。


小さな頃はミュージカル団体に所属していた私は

演技も大好きだし、

そもそも劇場、という空間が好きなので

劇場研修は

毎日ディズニーランドに通っているかのような気分です。

劇場で舞台のセットの立て込みなんかを

みるとワクワクしてきます。


【オペラ演出は妥協の連続】


そうやってオペラ演出の世界に入って20年、

現在に至るまで

演出家として何本も

オペラを演出させていただく機会にも

恵まれました。


ただ、オペラを演出する時には、

いろいろなことを気にしなければいけないし、

その作業の過程では妥協の連続なんですね。


大体、お稽古は時間との戦い。

稽古時間が長いと

製作費がかかるので

(伴奏ピアニスト代や貸し稽古場のレンタルなど)

とにかく、最小限の時間で

稽古をつけなければいけない。

ということは、

もちろん詳しく音楽について

話す時間は取れず、

演出家は、

最短の時間で、

そのシーンが、なんとか

舞台として機能するように

演技を大まかにつけていく

(〇〇から出てきて、

〇〇の小道具を持ってきて、

と言ったことですね)

細かいこと

(感情をどうこめるかと言ったこと)は

歌手や指揮者の仕事とされて、

時間がかかるのもあり

演出家はそこにはあえて触れない、

というのが常。


そんな環境でも、

なんとか、苦心して、

できる限り

自分の音楽に思う気持ちを

お稽古で歌手に伝えることができたとしても、


本番当日には、

演奏者(指揮者、歌手、オーケストラetc)

の緊張のために

テンポが大幅に違ってしまう、とか、

あれだけ歌手とお稽古したのに

歌手が本番で忘れてしまった、とか

また技術的な点でも、

音楽からはこういうイメージのシーンだけれども、

予算の関係でそのようなセットは作れない、とか、

ここでこんなふうにキラキラ輝く照明を当てたいけど、

ホールの構造上それができない、とか。。。


演出家として、

初日に自分の作品を見ながら、

本当に心から満足感を感じるのは

実はとても稀なケースです。



〜もしよかったら続きもどうぞ!〜


day 1

【この2年を振りかえって】

【オペラの演出家の仕事って?】

【なぜ自分が演出家を目指したか】


day 2

【海外で勉強したこと】

【オペラ演出は妥協の連続】


day 3

【もう一つの道】

不自由から生まれた奇跡】


day 4

【チャレンジで見えた素晴らしい世界】


day 5

【もう常識には囚われない】


day 6

【自分の心の声を聞こう



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