アメリカでの初オペラ作品 2014年夏

August 30, 2014

残暑お見舞い申し上げます。

今年の日本は猛暑、それとは対照的に今年のニューヨークは肌寒いくらいの冷夏が続いておりますがかわらずお元気でお過ごしのことと思います。

私は今年アメリカに来て一番の忙しい夏、そしてまた楽しい夏を過ごしました。
と言いますのも吉報がありまして、8月8日9日にワシントンDCにあるケネディーセンター(ニューヨークで言うとリンカーンセンター並み、東京で言えば新国立劇場にあたるでしょうか?のような規模の総合文化施設。)でオペラの演出をさせてもらいました。作品は"Noli Me Tangere"というフィリピンの作曲によるフィリピンの英雄と革命を題材にしたグランドオペラで、フィリピンの文化庁などから沢山の助成金が出ているというものでした。
アメリカに移り住んで4年目、これまでいろいろな努力をしてみてもなかなか実を結ばなかった「仕事探し」がようやく一つ目のきちんとした形のプロジェクトとして実った形になりました。私のアメリカでのオペラ演出家デビューでした。ワシントンポスト(ワシントンDC近郊で一番大手の新聞です。)、その他沢山の新聞社がなかなか良い批評を書いてくださり本当にほっとしています。
参加した歌手や指揮者など私の演出技術やスタイルを相当に買ってくれ信頼関係をしっかりと築けた本当に素晴らしいリハーサル期間を過ごしました。またプロデューサーやこのオペラの主催をした会社の社長、その他関係者なども演出を大変に気に入っていただき沢山のお褒めの言葉をいただきました。フィリピンの文化、歴史、このオペラの元になった原作や作家をきちんと勉強した甲斐あってフィリピンの英雄のオペラを日本人が演出するという大きなハンディを越えて舞台の表も裏も一つになれた瞬間でした。(オペラ開幕初日はいろいろなテクニカルのハプニングがあったのですが。。ライブ芸術にはつきものですね。だからこそうまくいったときの感動が一生の記憶に残るような強い感動を呼ぶのかもしれません。)

プロダクションにかかると寝ることも食べることも忘れてひたすらオペラに邁進してしまうので、オペラが終わり我に返れば体重は減ってズボンはぶかぶか、家の中はぐちゃぐちゃ、といろいろありますが、しかし、オペラの稽古をつけている瞬間は人生の中で何事にもかえらない本当に好きなことなので それをさせてもらえて本当に幸せな日々でしたし、そしてさらに私の作品を大勢の人(特にこの原作に大変に詳しいフィリピン人の方々が)が気に入ってくれたということは何とも言葉にならないありがたいことです。 私の人生振り返れば自分の青春もお金も時間も健康もすべて音楽とオペラの勉強に捧げてきたといっても過言ではありません。こうやって自分の最も愛する「オペラ」の制作をここアメリカ合衆国でもさせてもらえたことをお天道様に感謝するとともにまたこれからも、できることなら人生の最後の最後の瞬間まで引き続き地球上のどこかでオペラに携われるように精進していきたいと思います。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがい致します。

 

 

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