

伝説的なオペラ演出家、オットーシェンクさん、どうぞゆっくり休んでください。
先週、私が最も尊敬する演出家の一人、オットーシェンクさんがこの世を去りました。それからなんだからずっとぽっかり心に穴が空いたような気分になってます。94歳。ずっと病気をしていたらしく、私は非常に残念ながら会ったこともないし、公共の場所にはもう本当に長らく出てきてなかった。それでも彼の演出作品はずっと上演されていて(年々少しずつ取りやめにはなってきてはいたが)その作品群は本当に素晴らしかった。私が留学を始めたのがベルリンなんだけど、余りのモダン演出のハコビリ具合に自分の感受性というか芸術家としての軸のような物を失いかけ、全くもって「モダン演出最高じゃん!」と言い切る周りの人(特に演出学科の教授と同級生や先輩たち。ちなみにドイツで一番レベルが高いと言われている音大内の話です。)のセンスがわからなくなりベルリンを飛び出した。ドルトムントでひとクッション置いてのご縁あってのウイーンで、オットーシェンクの作品を見て私は心が洗われるようだった。「ああ。いいんだ。、私が好きなテイスト(演出的方向性)が存在していいんだ。」と励まされるような気分だった。世界中に運


ドイツ歌曲がめちゃくちゃ面白い シューマン「愛と女の生涯」で感受性のスイッチが入っちゃった歌手の話
コロナ禍から始めた、オンラインでのセミプライベート歌曲講座シリーズ。いずれもシューマン作曲の連作歌曲「ミルテの花」全曲、「詩人の恋」全曲とやってきて、半年ほど前から「女の愛と生涯」全曲に取り組んでいます。 セミプライベートなので超少人数制で、現在、2組の歌い手さんとピアニストさんが受講してくださっています。少人数なので、一人一人のレベルに合わせて、じっくりいろいろな角度からアプローチできるクラスになっていて、皆さんの上達が毎回感じられて教えさせていただいている私自身がめちゃくちゃ楽しんでいます。 ドイツ歌曲って、ものすごい繊細な感受性や表現力、想像力を必要とします。オペラよりもずっと繊細。そしてペアとしての関係性もとても大切。 ピアニストは、音色の作り方、和声の響かせ方、言葉の向かう方向性とメロディーの向かう方向、自分が歌い手に合わせるのか、ピアノが引っ張っていくのか、はたまぐっと自己主張をするのか、歌い手のその曲における役柄とピアノの役柄など、本当にたくさん感じながら演奏をしなければいけません。 歌い手も、ドイツ語発音の正確さはもとより、ド


海の美しさに驚いた!クロアチアへの旅
この夏、私は、夏のバカンスとして、3日間だけクロアチアに一人旅をすることに決めた。今年は年明けからずっと忙しく、8月の劇場のお休みの時期もなんだか忙しくてずっと仕事に追われていたので、新しい9月からの新シーズンが始まる前にどうしても数日だけでも、頭をすっからかんに休める必要...


生きる意味とワンネスについて。
(また前振り長めです。)@ArgentineTango in @NymphenburgCastle I wenn to @milonga!!! 昨日、なんだか芋づる式にいろんなことが腑に落ちて、ピコーン!わかった!ってなったのでそのことについて書いておく。: 【最近自分の心の声に従うようにしている話】最近アルゼンチンタンゴをまた踊り始めた。きっかけは、ミュンヘンの劇場そばの公園で毎週無料のアルゼンチンタンゴパーティーがあるのでそこにたまたま行った、というのがきっかけなんだけど、そこで踊ったらもう少しきちんと踊れるようになりたい気持ちがむくむく湧いてきて、今日は急に思い立って単発のレッスンを習いに行った。しかも毎週受けている社交ダンスのレッスンがちょうど同じ時間にあったのでをサボって!!!お月謝払っている社交ダンスサボって、別なレッスンに行くなんて、今までだったら絶対にしなかった。これまで、社交ダンスは自分の時間の使い方として一番の優先順位に入るくらいのものだったのに。だけど今日は、なんだか社交ダンスが気になった自分がいて、「お金は問題


自分に課す制限の枠をとってやりたいことをやろう
20年ぶりに指揮棒ケースを開いてみた。中には地元東村山市の何かのイベントでもらったんだろう、東村山営業所、と刻印のある鉛筆が、20年前に使ってポンと箱に入れたままの状態で出てきた。今はもうない、私が育った家である、東村山の古びた小さな家がふと頭に浮かんだ。そしてその家の黒電話の横のこれまたヨレヨレになっていた鉛筆立てにたくさん無造作に突っ込まれている鉛筆たちをふと思い出した。この鉛筆は、多分そこからなんとなしに10代の私が引き抜かれ、この指揮棒ケースに突っ込まれ、そのまま日の光を浴びないまま、私の引っ越す先へ引きまわされた生活を20年もしてきたのだと思う。 指揮棒も、昔のままだ。カビてることもなく、劣化することもなく。なんだか、20年前のタイムマシンを開いたみたいで心がキュンとなる。 指揮棒は持ち手のコルクの形がいろいろあって、指揮者は自分の手にあったものを手に入れるのにこだわりがあったりする。かくいう私も都内の大型楽器屋さんで沢山の指揮棒の中からあーでもないこうでもないと、いくつも触らせてもらってこれを選んだ記憶がある。そして、指揮中に飛ばし


アンナとオペラクラブ! アイーダの回
アンナとオペラクラブ! アイーダの回 一昨日、昨日とオペラを楽しく学ぶ会、および鑑賞会「アイーダ編」を終えました。 ご参加くださった皆様ありがとうございました! 学ぶ会の方はオンラインクラスです。 今回は特に資料を作るのに時間を要したー!!!...