

音楽に魂を!心の声に正直に生きる 3
長いブログになりましたので何回かに分けてお送りします。 目次 day 1 【この2年を振りかえって】 【オペラの演出家の仕事って?】 【なぜ自分が演出家を目指したか】 day 2 【海外で勉強したこと】 【オペラ演出は妥協の連続】 day 3 【もう一つの道】 【 不自由から生まれた奇跡】 day 4 【チャレンジで見えた素晴らしい世界】 day 5 【もう常識には囚われない】 day 6 【自分の心の声を聞こう 】 day 3【もう一つの道】 オペラの演出とは別に、 歌手に「演技のクラス」を数年前からやっています。 こちらではストレスフリーで 本当に楽しくクラスをやっています。 本格的に始めたきっかけは、 私が代表を務めるニューヨークのオペラ団体、 オペラポムルージュの若手育成講座です。 オペラ演出家はドイツ語圏の音楽大学では 歌手のための演技のクラスを受け持つことが一般的で、 その流儀に則りでこのクラスをすることにしたのです。 この演技のクラスでは、 歌手が勉強しているオペラの アリアやアンサンブルを取り扱います。 最初の頃は数


音楽に魂を!心の声に正直に生きる 2
長いブログになりましたので何回かに分けてお送りします。 目次 day 1 【この2年を振りかえって】 【オペラの演出家の仕事って?】 【なぜ自分が演出家を目指したか】 day 2 【海外で勉強したこと】 【オペラ演出は妥協の連続】 day 3 【もう一つの道】 【 不自由から生まれた奇跡】 day 4 【チャレンジで見えた素晴らしい世界】 day 5 【もう常識には囚われない】 day 6 【自分の心の声を聞こう 】 Day 2【海外で勉強したこと】 それから20年。 欧米に渡ってオペラ演出の勉強を続けてきました。 ラッキーなことに、 非常に狭き門のオペラ演出学科に入学が叶い、 日本人初のオペラ演出学科の学生となったのです。 もちろん演出ですから、 演技法、ダンス、芸術史、音楽理論、発声のテクニック、語学、 といった芸術面に関することだけでなく、 舞台機構の技術、照明技術、衣装やセットのこと、 予算管理、会社運営のための法律、 なんて事までかなり幅広く学びました。 学校では実地で実際に 歌手とのお稽古や作品を一本演出する機会もあります


音楽に魂を!心の声に正直に生きる 1
長いブログになりましたので何回かに分けてお送りします。 目次 day 1 【この2年を振りかえって】 【オペラの演出家の仕事って?】 【なぜ自分が演出家を目指したか】 day 2 【海外で勉強したこと】 【オペラ演出は妥協の連続】 day 3 【もう一つの道】 【 不自由から生まれた奇跡】 day 4 【チャレンジで見えた素晴らしい世界】 day 5 【もう常識には囚われない】 day 6 【自分の心の声を聞こう 】 Day 1【この2年を振りかえって】 この2年、たくさんの生活的制約がありました。 (今まだその不便のど真ん中ですけどね!) しかし、そのおかげで、 本当に好きな人とコンタクトを取る、 本当にしたいことをする、 本当に必要なものだけを買う、 本格的に手作りしてみる、 という、本物を見極める目と 行動が身についてきた気がします。 先週末はオンラインで日本人対象のクラスで ドイツ歌曲講座「ミルテの花」をさせていただきました。 自分の中ではこれもその一つの流れかと思っています。 【オペラの演出家の仕事って?】 そもそも、オペラ


初日の出を見ながら覚醒の年を思う2022
あけましておめでとうございます! 今年は私にとってミュンヘンに来て三度目のお正月でした。 毎年年越しに思うことですが、その国、その都市によって年越しの仕方が大きく違います。カウントダウンで新年を迎えたと同時にウイーナーワルツを踊るウイーン、隣の人とキスするパリ、紙吹雪に花火...


素顔のベートーベン 音楽の革命家 山の上から人間界を見下ろす時 交響曲第9番 ベートーベン生誕250周年企画 共同通信より 5回連載コラム No.5
山の上から人間界を見下ろす時 交響曲第9番 頑固で変わり者だっ たと言われているベートーベン。足しげく通ったのは湯治である。あちこち体の不調を訴えていた彼はヨーロッパ中の温泉保養地で湯治を試みている。ウイーンの近郊都市、バーデンもその一つ。ベートーベンがこよなく愛した街だ。ほのかに温泉の香りが漂うこの街では、ゆったりとした時間が流れ、訪れるものを優しく包み込んでくれる。 ベートーベンが住んでいた家で住所が分かっているのは現在7軒。そのうちの一軒が博物館「ベートーベンハウス バーデン」として公開されている。彼はこのアパートで交響曲第9番を書いた。 バーデン北部は緑豊かな丘になっている。ベートーベンハウスからその頂上まで徒歩数分で簡単に登ることができる。丘の上からはアルプス山脈に囲まれたこの美しい温泉避暑地が一望できる。家や人が小さく見え、空が近い。なんだか日常の悩みなどささいなことだと思えてくる。ここに立っていると、街を、世界を、自分の手中に収めているような、そんな大きな気になる。「…兄弟よ、自らの道を進め…」「…この星空の上に、聖なる父が住みたも


素顔のベートーベン 音楽の革命家 ベートーベンの人間味を時空を超えて感じる喜び フィデリオ ベートーベン生誕250周年企画 共同通信より2020年秋5回連載コラム No.4
ベートーベンの人間味を時空を超えて感じる喜び フィデリオ 現在、ウイーン旧市街地でベートーベンの住居として現存し、博物館として公開されているのがパスクバラティハウス。王宮に近く、周辺はその当時の国際的大都市をほうふつさせる、ふと襟を正したくなるような凛とした雰囲気がある。 ベートーベンは世界で初めてフリーランスとして生計を立てた作曲家だ。彼以前は教会や貴族の専属として注文される曲を書いていた。しかしベートーベンは好きな曲を書き、それらの楽譜を出版社に持ち込んだり、コンサートを企画したり、と現代さながら音楽ビジネスにも精力的に取り組んでいる。このパスクバラティハウスの前に立つと、そんなビジネスの話をするために気持ちを引き締めて早足に外出するベートーベンの後ろ姿がふと見えるような気がする。 ベートーベンは、彼の唯一のオペラ「フィデリオ」をここパスクバラティハウスで作曲した。このオペラは何度も書き直され、その度に新しい序曲が生まれた。最後に書いたものが「フィデリオ」の序曲として演奏されるのが常だ。 冒頭は、タンタタン、タンタタン、タンタタンタンタン!



